『ナースって・・・』
私は、一度、挫折した落ちこぼれナースです。
そんな私が何とかやれているのは、この施設の自由な所に、どっぷりはまったから。
ナースって、人の命を助け、健康を保ち、病気を治す。そんなイメージが強い。
私は、この施設で3年以上働き、色々なことを体験し、レベルアップした。
ナースってそれだけぢゃない!
QOL(生命の質・生活の質)の充実を助け、人として人生を全うする手助けが必要ではないか。そう思う。
人として、最期の息1つまで、楽しく、明るくイキイキと生きていたい。本能のおもむくままに・・・
ここの住人さんは、本能のおもむくままに、過ごしている。とても幸せそう。
ナースとしての知識・経験は乏しい私。住人さんの欲求をみたすことを喜びにしてきた。どこかに行きたいと言えば、そこに連れていき、何か食べたいと言えば、それを食べに行く。そんな自由さがうれしい。
100年前に産まれたマザーテレサは、私のあこがれの存在。少し立場はちがうものの、やっていることは同じ。私のかかわった全ての住人さんが最期の息ひとつまで、笑ってすごせるよう、助けられるナースでいたい。
最後に末期がんで、余命1ヶ月と宣告された住人さんと、酒の席に同席させてもらえたのは幸せだったのですが、残念。妊婦でなければ、一緒に酒が飲めたのに。
(広報『和進』より抜粋)
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